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ヒューマンサイエンス鍼灸学科ブログ

おもしろトピック:カプサイシン受容体とお灸

今日は生理学を担当している直巳先生から、生理学のおもしろトピックを紹介して頂きます。

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トウガラシを食べて辛いと感じるのは、主成分であるカプサイシンによるものです。

1997年、カプサイシンの情報を受け取る受容体(皮膚に存在して感覚刺激を受け取る神経の終末部)の分子構造が同定されました。

また、カプサイシンの受容体は43℃以上の熱、酸によっても刺激されることが分かりました。

熱いカレーライスを食べるととても辛く感じますが、冷えたカレーライスはあまり辛く感じない理由が、カプサイシン受容体の機能によって説明されたのです。

英語では、熱さも辛さも共に“hot”と表現しますが、これは正しかったようです。

ちなみに私自身は、辛味をあまり感じないし、熱刺激にもすごく強いです。カプサイシン受容体が麻痺しているのな?と思うことがあります。

カプサイシン受容体研究の進歩によって、温度を感受する温度受容体の分子実体が初めて明らかになり、現在では様々なものが分離されました。

TRPV1(カプサイシン受容体)は43℃以上、TRPV2は52℃以上、TRPV3は32〜39℃、TRPV4は27〜35℃、TRPM8は25〜28℃、TRPA1は17℃以下の温度を受容することが知られています。

温度受容体ということは・・・お灸と関係が深いですね!

お灸には様々な種類があります。

熱い感覚を与えるお灸から、温かい感覚を与えるお灸など、お灸の種類によってその温度もばらばらです。

臨床では、鍼灸師の先生が患者さんの状態に合わせて巧みにお灸法を変えて治療をしていますが、一般的には、お灸の作用というと免疫力の向上、血行改善などとひとくくりにされてしまいます。

受容体が異なれば、身体に与える作用も異なることが予想されます。

今後、それぞれのお灸の温度の違いによる作用メカニズムの解明が期待されます。

私はそういった研究にも携わっていきたいと考えています。